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朝鮮日報コラム
2011年09月30日14:40
- 1 名前:◆TOFU75Z77Q @甘味処「冷奴」φφ ★:2011/09/30(金) 11:43:52.47 ID:??? BE:1697296447-2BP(1111)
日本の企業は韓国に比べ2‐3倍高い電気料金や法人税、
原子力発電所事故による電力不足で頭が痛いが、その上円高にも見舞われ、悲鳴を上げている。
円高により、大手メーカーでは営業利益が20%以上減少するとみられているほどだ。
日本企業は「ライバルの韓国企業はウォン安が輸出の追い風になっている」と不満顔だ。
日本では複数のメーカーが海外に生産拠点を移していることから、産業空洞化の懸念も高まっている。
しかし、日本の看板企業は「製造業死守」を続々と宣言している。
トヨタ自動車の豊田章男社長はこのほど「円高でも300万台の国内生産は維持する」と宣言した。
国際競争力を維持するためには海外生産の拡大や部品調達の多角化は避けられないが、
雇用維持のため全生産台数700万台のうち、300万台は日本で作るというのだ。
日産自動車も「日本での生産100万台」を維持するため、
輸出用の車を主に生産している九州の工場を分社するなど、コスト削減体制を整えている。
富士通は先日、中国で生産していたパソコンの国内生産を決めた。
新型多機能ロボットを導入し人件費の割合を下げれば、競争力は十分あるというわけだ。
研究開発費などコスト削減のため、ライバル企業同士による「呉越同舟」も本格化している。
日本市場で激しい戦いを繰り広げてきた東芝・日立・ソニーの3社は、中小型液晶パネル生産部門を統合することにした。
ほかにも、新日本製鉄と住友金属工業が経営統合を推進するなど、企業間の統合が加速している。
1970‐80年代に世界を制覇した日本企業に陰りが見えている原因の一つに、
開発・部品調達・組み立てを日本国内で続けようとする「愛国的生産」がある。
日本企業による自国中心の生産システムは部品産業を世界で最強に押し上げたが、完成品の競争力をしぼませてしまった。
研究開発と設計は本社で行い、部品調達と製造は世界で最もコストが安い企業に任せるというやり方で
「グローバルアウトソーシング」を実行している米アップル社などとの競争力の差は、時間がたてばたつほど広がっている。
日本企業がグローバル化に消極的だったのは、日本式資本主義の影響も大きい。
豊田社長は
「日本は、顧客・従業員・地域社会などの利害関係者を尊重する『公益資本主義』だ。
(利益を生むことだけに没頭している)欧米の巨大資本主義に対抗して戦い、勝たなければならない」と語った。
外国の多国籍企業は自国の雇用に配慮しないという批判だ。
日本国民も、品質や価格ではなく国産に対するこだわりで企業の努力に応えた。
最近やっとアップルやサムスンなどの外国製スマートフォンが日本でも発売されたが、
世界市場を席巻した韓国製テレビや自動車を日本でほとんど見掛けないのも「愛国的消費」という日本独特の非関税障壁のせいだろう。
20年間にわたる不況、頻繁な首相交代、少子化による国内市場の先細り、
先進国最悪の公的債務残高など、数多くの悪材料に囲まれていても、
失業率で日本が米国(9%)の半分にすぎない4%台を維持しているのは、愛国的生産と消費が行われているからだ。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2011/09/30 11:25
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/30/2011093000935.html
2011年08月28日14:39
- 1 名前:なつあかねφ ★:2011/08/28(日) 12:17:20.65 ID:???
米国の格付け会社が、各国の国債の信用度を示す格付けを引き下げたことで、世界的に株価が
暴落し、為替市場が混乱に陥っている。イギリスでは暴動が発生するなど、世の中が騒然とな
っている中、格付け会社ムーディーズが今月24日、国債の格付けを1段階引き下げた日本では、
むしろ円高傾向が続くなど、大きな影響は見られなかった。世界的な経済危機の中、日本では
平穏な状態が続いているとさえ感じられる。
津波や原発事故に打ちひしがれた日本人の多くが今、「円高」という明るい話題に笑みを浮か
べている。海外旅行に掛かる費用が国内旅行に比べ安くなり、空港は海外に出掛ける人たちで
ごった返している。また、商店街では「円高還元セール」が盛んに行われている。輸入品の価格
は最高価格の半分程度まで下がった。株価の暴落も他人事だ。日本でも株価が暴落したが、個人
資産に占める株式の割合が6%にすぎないためだ。
日本では奇妙なことに、世界的な金融危機が発生するたびに円高傾向がもたらされる。普段は
日本を蔑んでいる世界の国々も、危機が起きると「やっぱり日本だ」という羨望のまなざしで
見るようになる。格付け会社は今回「国家の債務が国内総生産(GDP)の200%を超え、先進国
で最悪の財政赤字となっている」との理由で、日本の国債の格付けを引き下げた。しかし、日本
が米国やイギリスよりも危機的な状況にあると考える専門家はいない。無能な政治家たちが招
いた長期間の低迷を意味する「ジャパニフィケーション(日本化)」という造語が生まれる一方、
日本の現実はそれとは正反対に向かっている。
世界的な危機が発生するたび、日本円が「安全な資産」として急浮上し、円高傾向につながる
という「逆説」が繰り返されるのはなぜだろうか。その理由として、まずは「貯蓄の力」が挙
げられる。日本国内の資金に占める国債の割合は95%に達し、家計金融資産は1400兆円を超え
る。外国資本が国債を売れば、それだけで混乱に陥る米国とは異なり、日本は海外に資金を貸し
付ける債権大国だ。高齢者の増加により、平均貯蓄率は下がったというが、30‐40代の貯蓄率
はむしろ上昇傾向にある。
その上、製造業は依然として強さを見せている。米国アップル社のスマートフォン(多機能携帯
電話)「iPhone」のような世界的ヒット商品こそは誕生していないが、日本企業はその部品を
生産している。「iPhone4」の部品生産国別の付加価値率(売上高に占める付加価値の割合)
を調査した結果、日本が34%で1位を占めた。世界市場を独占する部品メーカーが多いため、大
地震で工場の操業が停止するや、海外のメーカーはこれを歓迎した。一方、日本の経済界は今、
円高によって製造業の海外流出が進むのではないかと懸念しており、政府もあらゆる手段を駆使
し、対策に乗り出している。しかし、日本経済に占める輸出の割合は16%にすぎない上、長期
間のデフレによって賃金が下落していることから「円高=製造業の没落」は大げさな説だという
声も出ている。円高がむしろ、海外の企業を安値で買収し、競争力を高めるチャンスになると
いうわけだ。
毎年首相が交代するほど日本の政治家たちは無能だが、日本が世界的な経済危機に強いのは、
1970‐80年代に蓄積してきた技術や貯蓄が下支えになっているからだ。韓国はいくつかの分野
で日本を追い抜いたからといって、うぬぼれている場合ではない。さらに貯蓄を増やし、輸出を
促進しなければならない。政界も気を引き締めるべき時だ。韓国は依然として、世界的な経済
危機が発生するたびに、アジア通貨危機の悪夢を思い起こしている。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報 2011/08/28
http://www.chosunonline.com/news/20110828000023